蓮華童子の日記(第2版)

真言秘密行法の修法@自坊を中心にアップして参ります。

大黒天神法~第十五座

大黒天神法を修法。

1週間経つのは思いのほか早く、せわしなかった先週土曜日が噓のようです。🙂

今週は米国案件を担当している福岡支店や、お膝元の東京支店の若手に対する諸々アドバイスと、毎度お騒がせの(?!)F△Cタリフの取り纏めなどが中心でした。

特に米国案件については、ルールが多岐にわたることもあって、改めて勉強し直したりする必要があり、ハッキリ言って「退屈しません」(笑)

実際、人さまに教えると、自分もその3倍くらい分かっていないといけないので、良い意味での緊張感があり、「そこが醍醐味」ということなのでしょう。

改めて、米国案件担当だった20年前にやっていた内容に立ち戻ってみると、その時分には分からなかったことや、或いは見えていなかったことに、今さらながら気づかされる瞬間があります。

「ああ~、あの時、これくらい分かっていたらなあぁぁ~😓」っていう感じです。

尤も、実を言うとなのですが、米国案件について回る「ルール地獄」とも言うべき面倒臭さは、やっぱり実務経験も必要なのは事実です。

あの時は、「もう見るのもイヤ❗」「勘弁してくれぇぇ❗」だったのに、今となっては「芸は身を助く❗」みたいになっているので😅、日日もがきまくっていた20年前の自分宛てに「励ましの手紙」を出してあげたいくらいです。。😇

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「光る君へ」の中では、呪詛のシーンが出てくることはご承知の通りです。結構、SNSでも話題になっているみたいです。

そういうこともあって、改めて「呪術宗教の世界(密教修法の歴史)」(速水侑著:塙新書1987)を見てみました。

この時代は、本書でも紹介されていますが、「怨霊と調伏法」を抜きには語れません。何だか、まるで見てきたかのように言っていますが、本当にそうです。(仔細省略😊)

そういう精神世界のナラティブ(物語)が根底にある時代として、登場する人たち(とりわけ貴族)の立ち振る舞いを見ておく必要があると思います。

~ 六観音像について道長の諮問を受けた仁海は、大慈・大悲・・・の六観音は、それぞれ密教の正・千手・馬頭・十一面・准胝・如意輪が変化したものだとの注進文を呈進した。~(P128)

この時代、権力の頂点にいた藤原道長は、「東密の験者」仁海僧正に対して絶大の信頼を寄せていたようです。それは、仁海僧正が「道長にとりついた三条天皇の怨霊を調伏した」ことが大きくあったらしく、「この年、高野山の由来について仁海に諮問し、その勧めで高野山に参詣している」と記されています。

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因みに「仁海って誰❓」(「にんがい」とお読みします)と思われた方も多くおられると思いますので、以下サイトをご参照下さい、って言っても、もっと「❓❓❓」ですかね。。

まあ、何と申しますか、この世界では超有名な方で、別名「雨僧正」とも呼ばれていました。

当時は、雨降りが「農作物の生育」イコール「政治の決定的要素」とされてい時代です。「干ばつ」あるいは「大雨」は、すなわち国家存亡の超一大事で、そのような危機的状況に際しては、何度も宮中に召され、都度国家の一大事を救われました。

この歴史上の偉人でもある僧正様(の験力)を抜きにして「修法」は語れない――、といったところでございます。

ja.wikipedia.org

「南無摩訶伽羅大黒天神法」

「南無大師遍照金剛」

合掌