蓮華童子の日記(第2版)

真言秘密行法の修法@自坊を中心にアップして参ります。

十一面法~第二十座

十一面法を修法。

夏の土用期間に入り、丑の日のウナギを楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。

因みに私は、「特別な事情により」一年に一回、「この時だけは」ご相伴にあずかることにしております。。😂

その分、「あ~、美味しいなああ~❗」って、他の人以上に感動もひとしおです(笑)

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十一面観自在菩薩の利生については、このブログで何度か書いて参りました。今回はその中で、「滅罪生善(めつざいしょうぜん)」と呼ぶ、衆生(生きとし生けるもの)としての基本的な有り様に係ることをお話ししたいと思います。

早いところでは、お盆の行事が始まっているのではないかと思います。お盆という行事は、私は若いころはピンとこないどころか、「ほぼ無視」で過ごしていたことを告白して懺悔しなくてはなりません。

某局の「ファミリー・ヒストリー」ではありませんが、今ある自分は、確実に相応するルーツがあります。

その自分の今いる座標軸には、驚くほど多くのご先祖さまが、それぞれの時代において、それぞれに託されたバトン・リレーを通じて、懸命に繋げてこられた結果として存在する事実を、今一度しっかりと認識する必要がございます。

どんな形であれ、手を合わせて、ご先祖さまのことに思いをはせることは、実はご自身の魂の深い部分に自ら思いを寄せていることと同義であります。

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亡魂を懇ろに供養するに当たって、この観音さまは「四種果報」と呼ばれるお力を発揮されて、私たちを助けて下さいます。

前にも書きましたが、修羅世界を救済される観音さまなので、現世の諍いや争いに巻き込まれて亡くなった方の御霊で(特に)思い当たる方がいらっしゃたら、その方の御霊のため、丁寧にお参りされると宜しいです。

真言に曰く;「オン マカキャロニキャ ソワカ」または「オン ロケイジンバラ キリク」

両方でも、どちらか片方でも、合掌して心静かにお唱え下さい。

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結願まで残すところ後一座となりました。引き続き、しっかりと十一面観自在菩薩の秘密行法を務めて参ります。

「南無十一面観自在菩薩」

「南無大師遍照金剛」

合掌