蓮華童子の日記(第2版)

真言秘密行法の修法@自坊を中心にアップして参ります。

十一面法~中日座

十一面法を修法。

昨日から広島でG7サミットが開幕。今回のサミットは恐らくですが、歴代サミットの中でも歴史に残るサミットになる可能性が非常に高いのでは、と感じます。

とりわけウクライナのゼレンスキー大統領が、「サプライズ?!」で来日されるとのことで、メディアを含め、安全保障分野における話題を独り占めしている感すらあるようです。

以前にも取り上げましたが、十一面観自在菩薩は、古代日本社会の安全保障を願って祈願された仏さまです。古代社会では、戦乱や疫病は国家が罹患した病であり、その病を治癒させることが即ち、天下泰平・万民快楽に繋がるのだと。

私は、従い、十一面観自在菩薩をお祈りするとき、いつもウクライナ戦争の早期終結を思っています。もちろん、このウクライナ戦争が長期化するとの専門家の見立ても重々承知した上でであります。

カマツカ(鎌柄)

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十一面観自在菩薩は、そもそも観音さまでありますから、市井の行者が、先ずは結縁信心の願主個人の息災のため、一心祈願することは言うまでもありません。一方、真言密教の秘法は「鎮護国家」という、社会全体の安寧と発展をお祈りすることも、個人の息災祈願と同じく大事としています。

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実は、先週は何かと「試されるような出来事」が連続していました。正直理不尽さを感じてしまうような場面もあったりして、「一体何だろう、これって❓」と思わないではなかったのです。しかし、「行者のミッション」という一段高いステージに敢えて上がることを意識しつつ、「大丈夫、大丈夫❗」と思い直すようにしていました。

私も市井にあって、(改めて)お大師さまのからの教えを少しでも実行できるよう精進したい、そのように誓い直した次第でございます。

「南無十一面観自在菩薩」

「南無大師遍照金剛」

合掌