十一面法を修法。
この観音さまを拝むと「冷静」になれます。周囲を見渡せます。私の場合は特にそうです。きっと十一あるお顔が、あらゆる時空を正確に見通しておられるのでしょうね。
まさに、高性能レーダーと申しますか、「史上最強の探知装置」とでも言うべきなのでしょうか。とにかく凄いです、最強です…💦
お蔭さまで、間違った判断をしないで済む―――、この一点で、絶大な安心感がございます。
現代社会は、答えの見えない事象の連続です。そんな時、否、その刹那、瞬時の判断を求められるような局面で、最も相応しい言動をとることの難しさ。体験された方ならば直ぐに理解されるでしょう。
ビジネスシーンでは、よく「PDCAサイクル」という行動原理が紹介されたりします。Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(測定・評価)→ Action(対策・改善)という風に、仮設を立て検証していく一連を、何度も循環させる行動原理を言っています。
一方、このPCDAサイクルは、「中長期の平時」が続くときには向くが、足元の行動原理(特に短期決戦)には向かないという意見があります。
そこで最近言われているのが「OODAループ」というものです。「Observe(観察)」→「Orient(状況判断、方向づけ)」→「Decide(意思決定=決心)」→「Act(行動)」4つのステップを繰り返す手法こそ、現行のビジネスシーンでは選択すべきだというのです。
刻一刻と変化する状況で成果を得るためには、OODAループでないと対応できないのだと。
特に「Decide」の箇所は、意思決定というよりも「決心」と訳したが適切のようですし、私もそのように思います。そう、「瞬時に決める」のは、「決心」と言うべきだから。
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決心はやみくもにすべきでないことは、言うまでもありません。そこには、やはりきちんとした裏付け(インテリジェンス)が必要ですから。しかし、そういう時間的な猶予がまったくないようなケースに直面したらどうするか―――。
私が「間違った判断をしないで済む、絶大な安心感」と申し上げたのは、まさにこの十一面観自在菩薩の利生として頂戴しているそれに違いありません。
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「南無十一面観自在菩薩」
「南無大師遍照金剛」
合掌